2026年8月2日
近くの居酒屋、一人飲みで行ってみたいのに勇気が出ない
駅二つ分離れた居酒屋なら、一人でふらっと入れます。知らない土地の知らない店だから、誰にも見られていない安心感があります。
なのに、家から歩いて三分の居酒屋の前を通るとき、足だけが素通りしていきます。何度も外観は見ているし、メニューの写真もスマホで確認済みです。それでも扉には手が伸びません。
「近くの居酒屋 一人飲み」で検索して候補まで絞り込んでおきながら、結局その日は近所のコンビニで缶を買って帰る、を何度も繰り返しています。
遠い店より、近い店のほうが緊張する不思議
普通に考えれば逆のはずです。近所の店のほうが土地勘もあるし、帰り道も短い。それなのに近い店ほど腰が重くなるのは、そこにいるのが「知らない誰か」ではなく「これから何度もすれ違うかもしれない誰か」だからだと思います。
隣の席に座っているのが会社の誰かだったら。カウンターの中にいる店主と、後日スーパーで顔を合わせたら。遠くの店なら一度きりで済む気まずさが、近所の店だと今後もずっと続く前提で降ってきます。
「いつか常連になる自分」を先取りして怖がっている
よく考えると、まだ一度も入っていない店の常連関係を、勝手に先取りして怖がっているだけだったりします。実際にはただの初見客として一度入るだけなのに、頭の中では「毎週通う自分」まで想像が飛んで、そのハードルの高さに尻込みしてしまう。
近所だからこそ生まれる将来の関係性を、まだ何も始まっていない段階で心配しているんです。一回入っただけでは、店主はこちらの顔なんて覚えていないかもしれないのに。
近すぎる店ほど、行き先を決める手間を先に片付けたい
近所の店の前で立ち止まる時間が長いほど、「今度でいいや」が積み重なります。だったら、店の前に着く前に行き先をもう決めてしまえばいい。着いたときには、あとは扉を開けるだけの状態にしておきたいんです。
現在地周辺のお店をランダムに提案するRoambleというアプリを作りました。ボタンを押すと営業中の店が3件出てきて、気分に合わなければ引き直せます。「ここへいく!」を押した時点で、もう店の前で悩む時間は残っていません。訪問を記録すればXPがもらえて、バッジも増えていきます。
今夜、いつも素通りしているあの店の前で、一度だけ立ち止まってみるのはどうでしょうか。