2026年8月2日
1人ご飯のススメ
一人ご飯、実はけっこう快適です。
誰かの箸が伸びる速さに合わせなくていい。今日は麺の気分か、肉の気分かを相談せずに決められる。食べ終わったら、誰かが会計を終えるのを待たずにそのまま席を立てる。慣れてしまえば、これほど自分のペースを守れる食事の形もありません。
スマホで「1人 ご飯 おすすめ」と検索してみることがあります。新しい店に行きたい気持ちは、たしかにある。
一人ご飯が心地いいのは、進行を誰にも合わせなくていいから
一人だと、注文のタイミングも、食べる速さも、会計を切り出す間合いも、全部自分で決められます。相手の顔色をうかがう必要がないので、頼みたいものを頼みたいだけ頼める。一人ご飯の快適さは、我慢の末に慣れたものではなく、単純に条件がいいだけだったりします。
だからこそ不思議なのは、この快適さが新しい店を選ぶ場面までは広がっていかないことです。食べる段になれば誰よりも身軽なのに、店を決める段になると急に足取りが重くなります。
検索するところまではいくのに、結局同じ店に落ち着く
「1人 ご飯 おすすめ」で出てきた候補を何軒か開いて、写真を見て、営業時間を確認して、それで結局いつもの店に向かう。よくあるパターンです。原因は店選びの情報が足りないからではなく、比較して決めるという作業そのものが、一人だとまるまる自分の仕事になるからだと思います。
誰かと一緒なら「じゃあここでいいか」で終わる決断が、一人だと最後まで自分の判断基準に照らして確定させないといけません。食事中は誰にも合わせなくていいことが快適さの理由なのに、店を決める段階では、その「誰にも頼れなさ」がそのまま負担になって返ってきます。
食べ方はそのままに、決める工程だけ人に譲る
一人ご飯のやり方を変える必要はまったくありません。変えたいのは、店を決めるまでの工程だけです。
現在地周辺のお店をランダムに提案してくれるRoamble(ロームブル)というアプリを作りました。ボタンを押すと営業中のお店が3件出てきて、気に入らなければ引き直せます。「ここへいく!」を押した瞬間、比較する作業は終わり。あとはいつも通り、自分のペースで食べるだけです。訪問するとXPが貯まり、レベルが上がって、バッジも増えていきます。
一人ご飯の腕前はそのままに、今日だけ行き先を誰かに決めてもらってみませんか。