2026年7月22日

ポイ活を始めてから、行く店がどんどん狭くなっている気がする

ポイントアプリを整理してからというもの、店を選ぶときに真っ先に開くのがそのアプリになりました。近所にどんな店があったか思い出すより先に、対象店舗の一覧を眺めている自分がいます。

最初はただの節約のつもりでした。同じ食事をするなら還元があるほうがいいです。誰でもそう考えます。でもいつからか、還元があるかどうかが、店を選ぶ理由そのものになっていました。

ポイントカードもクーポンアプリも、始めた当初は数ある判断材料のひとつでした。値段、味、雰囲気、そこに還元率が加わっただけのはずでした。でも一度その物差しを手にすると、他の材料はどんどん後回しになっていきます。今日はどこで何を食べたいかより先に、どこなら得をするかを考えています。順番が逆になったことに、しばらく気づきませんでした。

得だから選ぶが、選ぶ基準の全部になっていく

気になる個人店の前を通ることは、今でもあります。看板を見て、ちょっと入ってみたいなと思います。でもポイントの対象外だとわかった瞬間、頭のどこかで「今日はやめておくか」という声がします。損をするわけではないのに、得を取り逃す感覚だけで、気になる気持ちのほうが静かに引っ込んでしまうんです。

損得の物差しを一度持ってしまうと、それを使わない場面のほうが落ち着かなくなります。気になるという理由だけで店に入るのが、なんだか下手になっていく感じがします。

不思議なのは、実際に失う金額はほんのわずかだということです。数十円、多くても数百円のポイント。それだけの差なら気にしなければいいだけなのに、一度「損をする選択肢」として認識してしまうと、頭の中でその店だけ妙に重たく感じられます。得を逃すことへの抵抗感は、実際の金額より先に判断を決めてしまいます。

財布には優しいのに、地図はどんどん狭くなる

気づけば、行く店の顔ぶれは提携チェーンばかりで埋まっています。ポイントが貯まる系列のカフェ、還元率のいいドラッグストア、クーポンが届くファストフード。どれも便利で、支払いのたびにきちんと得をしている実感もあります。

ただ、その代わりに選べる店の幅は年々狭くなっています。行動範囲を決めているのは自分の興味ではなく、いつの間にか各社の提携条件になっていました。得をしているはずなのに、街を歩いていて心が動く店の数だけは、確実に減っています。

提携店のリストというのは、当然その企業の都合で作られたものです。自分がどんな店に惹かれるかとは関係なく、契約が結ばれているかどうかだけで載っています。そのリストの内側だけで生活を組み立てていくと、行動範囲の輪郭を決めているのは自分ではなく、いくつかの企業の営業方針だということになります。

たまには損得を脇に置いて店に入ってみる

還元をやめる必要はないと思っています。ただ、店を選ぶ基準がひとつしかない状態は、さすがに窮屈だなと最近は感じています。ポイントの有無を見る前に、気になるかどうかだけで一軒選ぶ日があってもいいと思います。

私が作っているRoambleというアプリは、現在地周辺のお店をランダムに3件だけ提案します。還元率もクーポンも関係なく、ただ距離とジャンルだけで候補が出てきます。訪問を記録すればXPが貯まり、レベルが上がってバッジが増えていきます。

還元アプリを開く前に、今日だけはこちらを開いてみるのはどうでしょう。

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