2026年7月21日
グルメサイトのランキング上位を制覇したら、行きたい店がなくなった
グルメサイトでエリアのランキングを開いて、上位20軒を順番に潰していく。そういう食べ方をしていた時期がありました。
1位から10位まで、気づけばほとんど制覇していました。どの店も期待を裏切らない美味しさで、行くたびに満足していたと思います。
なのに最近、ランキングを開いても心が動きません。次にどこへ行けばいいのか、わからなくなってしまいました。
ネタ切れじゃなくて、基準を他人に預けていただけ
最初はただの「ネタ切れ」だと思っていました。近所のランキング上位はもう出尽くした、少し足を延ばせばまだあるはずだ、と。
でも探しているうちに気づきました。私が見ているのは結局、隣の街のランキングの上位20軒でしかない。エリアを変えても、やっていることは同じでした。
ランキング上位の店は、すでに大勢の人が「良い」と判定を下し終えた店です。行く前から結果がほぼ見えている、答え合わせみたいな外食。それを繰り返しているうちに、自分の店選びの基準が、ランキングという他人の物差しにいつの間にか乗っ取られていました。
口コミが少ない店は、情報が少ないという理由だけで除外してきました。順位のついていない新規オープンの店は、検討の土俵にすら乗せていませんでした。除外の理由はいつも「情報が足りないから」でしたが、よく考えると、情報が足りない店のほうが世の中には圧倒的に多い。私はその大多数を、最初から見ないことにしていたわけです。
極めた先に待っているのは、開拓じゃなくて再訪の反復
ランキング上位を一通り回り終えると、次にやることはもう決まっています。まだ行っていない上位の店を探す。でもその母数はエリアごとに有限で、すぐに尽きます。
尽きたあとは、前に良かった店へまた行くだけです。安定はしていますが、それは開拓ではなく、再訪の反復です。ランキングという安全な道を極めるほど、新しい店との接点はむしろ減っていきました。評価という物差しの外側にある店は、私の中で存在しないのと同じ扱いになっていたんだと思います。
評価を見ない日を、意識的に作る
なので最近は、ランキングを見ない日を作るようにしています。順位も口コミ件数も見ずに、とにかく近くにある店に入ってみる。
とはいえ、評価というガードレールなしで店を選ぶのは正直ちょっと怖い。そこで、行き先を選ぶ作業ごとアプリに任せることにしました。Roamble(ロームブル)という、気になる店に入れる自分になるためのお店開拓アプリを作っています。現在地周辺のお店を、評価順ではなくランダムに3件だけ提案してくれます。ピンとこなければ引き直せるし、「ここへいく!」を押した店がそのまま今日の行き先になります。訪問すればXPが貯まり、レベルが上がってバッジも増えていきます。
上位20軒を制覇した先に、まだ知らない店はいくらでもあります。次の一軒は、評価を見ずに決めてみませんか。